ここはアリシハン城の端っこにある
名もない兵士達の詰め所。
予算の都合という名のエコ仕様なアイコンが
印象的な彼らは今日も今日とて、
世の不条理を風刺しつつも、
本作品の魅力をそれとなく遠回しに
語り明かすのであった。


 

「Ladies and gentlemeェェ~ンっ! さぁ遂にやってきたぜ!
 そう今回は【ベストお姉ちゃん決定戦】こと人気投票結果発表だ!
 はぁ? なぜ急に思い出したかのように復活したって?
 そんなヤボなことは言いっこなしだぜBoys & Girls!」

「白目を剥きながら放置されること、はや3週間。
もう復活の目はないのか……そう思っていた時期が、ワイにもありました」

「うむ、この夏場の盛り、あやうく腐った遺体にジョブチェンジ
しそうだったが、そこはそれ。やはり~第三部隊兵士詰所~は
我々が主役を張らねばならないというワケだな!」

「人気投票の結果発表だし、参加者にしゃべらせたら収拾つかなくね?
 という大人の事情が見え隠れしているのは、華麗にスルーの方向で」

「それじゃあ参加人数も多いことだし、半分ほど順位をすっ飛ばしての、
いきなり第7位からの発表だぜ! チェケラ!」

「第7位!
 大正義ハイレグアーマー装備の甘やかせ女戦士ことアメリア嬢!
 得票数は444票!」

「まさかのメインヒロインの中で最下位。
勝敗を分けたのはいったいなんなのか?」

「いっそのこと潔く、まっ裸だったらもっと
上位を狙えたんじゃないですかね?」

「続いて第6位!
 ツンデレ標準搭載の女魔術師レーナ嬢!
 得票数は619票!」

「むぅ……アメリア嬢に続き、ここでもメインヒロインが中位に
甘んじるとは……波乱の展開となってきましたな」

「いっそのこと潔く、まっ裸だったらもっと(ry」

「第5位!
 不思議クールフェイスに鎖帷子がエロ可愛い忍の澪嬢! 
得票数は644票!」

「アメリア嬢、レーナ嬢のメインヒロインを抑えて見事ランクイン!
 やはり鎖帷子は強いのか!」

「対○忍なの? やっぱ対○忍が強いの?」

 

「それ以上いけない」


「そして第4位! 
歩く公然ワイセツ罪! 痴女系おねえちゃんのクロエ嬢! 
得票数は702票!」

「おおっと、ついにメインヒロインの最後の希望までが、
ここに潰えてしまったーーー!!!」

「メインヒロインはサブヒロインに勝てない。これもエロゲ業界あるある」

「さあ、ここからはTOP3の発表になるぜ! Here we go!」

「お姉ちゃんとはいったいなんなのか!? 
我らがショタ主人公! ユーシアちゃんが堂々3位にランクイン! 
得票数は1029票!」

「まさかの4桁票! ユーザー様は夏の暑さでメダ○ニったのか!?
 それとも、ショタこそが最強の属性なのか!?」

「勇者ちゃんprpr!」

「2位はこの人!
 怒濤の追い上げを見せるも僅かにおよばず!
 カワイイ女勇者のエステル嬢!
 得票数はなんと2756票!」

「体験版にもでてこない! ボイスドラマにもでてこない! 
キャラ設定も詳細不明! なのにまさかの2位獲得!
 やはりカワイイ女勇者ちゃんは格が違った!」

「これにはスタッフ一同真顔で困惑」

「そして栄えある第1位は……我らが性職者!
 イリスママこと司教のイリス様が見事獲得されました!
 得票数は圧巻の3305票!」

 

「イリスママーーー!
 おしゃぶりさせてくれーーー!!!」


「それにしてもイリス様、文句なしにお強かったな」

「うむ。開始直後から安定の首位キープだったからな。
もっとも、途中から3位のユーシア殿と、
2位のエステル嬢の怒濤の追い上げもすごかったが」

「それに毎日順位が激しく入れ替わる、
6位~4位の僅差争いも見物だったでゴザル」

「ああ、本当にそうだな。
ここまで盛り上げてくれた参加者様には、感謝しないとな」

「うむ! スタッフに代わり、我ら一同熱く御礼を申し上げる!」

 

イベントに参加してくださった皆々様、
真に感謝!!!


「ちなみに、残念ながらスペースの関係で8位以下のお姉ちゃん達は、
順位と得票数のみまとめさせて頂きたく思う

8位、魔王軍副官・マグダレーナ 得票数393
 9位、王女・イザベラ 得票数247
 10位、商人・ルクミニ 得票数233
 11位、隊長・エルメンヒルデ 得票数184
 12位、侍・伊織 得票数178
 13位、シーフ・カミラ 得票数174」

「そういったワケで2週間の短い開催期間だったが、
総投票数10908票もの応募、本当に感謝である!」

 

本当に感謝である!


 

「……………………」


 

「…………(ソワソワ)」


「む、むぅ……お、遅いな……」

「ああ……見事1位を獲得したお姉ちゃんには、
まはん。先生のムフフな描き下ろしがあるって話だったよな?」

「その為に、司会進行をさっさと済ませ……もとい真面目に
請け負ったというのに。ええい、スタッフ達はなにをしてるんだ」

「炎天下で待ちわびすぎて、既に鎧の中が、
ファラリスの雄牛みたいになっている件について」

「……………………」

「む? あ、あのお姿はっ!? ついに! ついにきたか!?」

「イ、イリス様のムフフ姿キターーーッ!?」

「ブヒイイィィ! ブヒィィィィ!!!」

「……………………」

 

一文字も被ってない人
キタアアアアアァァッッッ!!?


「い、いやいやいや! 隊長! さきほどのは言葉のアヤで、
実際に我々は真面目に司会進行を!」

「さ、さすが隊長! 得票数184票の11位だなんて
ボクあこがれちゃうナー(棒読み)」

「久しぶりのこのオチも、一周回って快感に変わりそうやね(白目)」

 

 

ゴシャ! ドゴ! バキ! グチャアッ!


 
 
 

 

兵士達はぜんめつしてしまった!


 
 
 

 

次週「おお、兵士達よ。
通常コーナーを忘れるとはなにごとだ」
乞うご期待!


 
 
 

 

■お詫びと訂正■
 以前、発表しました~第三部隊兵士詰所~
内にて頂いたお便りの内容と、
氏名とを誤って発表してしまいました。
 お便りを送ってくださった方々、
ならびに当コーナーを楽しみにして下さる
 皆様には大変失礼を致しました。
この場を借りてお詫び申し上げます。


 
 
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