ここはアリシハン城の端っこにある
名もない兵士達の詰め所。
予算の都合という名のエコ仕様なアイコンが
印象的な彼らは今日も今日とて、
世の不条理を風刺しつつも、
本作品の魅力をそれとなく遠回しに
語り明かすのであった。


 
 

兵士B「第1回『社畜がきゅんとくる名言』しりとりー」

兵士C「どんどんぱふぱふー」

兵士B「じゃあ最初は『あ』からの……
 雨にも負けず
 風にも負けず
 雪にも夏の暑さにも負けぬ
 丈夫な体を持ち
 欲は無く
 決して怒らず
 いつも静かに笑っている。
 ……そういう人に仕事を丸投げして帰りたい。の『い』」

兵士C「フム。『い』ぬの尻尾がなぜ短いか知ってるか?
 ちぎれるまで振ったヤツだけが生き残ったからだ。の『だ』」

兵士B「フフ、やるな。じゃあ『だ』れもお前の事情なんて気にかけない。お前の事情に関係なく会社はお前が仕事を終わらせること
だけを期待している。の『る』」

兵士C「オウフ。心に刺さるでゴザルな。
では『ル』ール? そんなことは……」

兵士A「タイヘンだー!タイヘンだタイヘンだヘンタイだぞおまえら!」

兵士B「ウイース、おつー。
……って、今なんか変なワード混じってなかったか?」

兵士C「もっと言って。もっと罵って」

兵士A「そんなことより気がつかないのかおまえら!?
 我々になんとカラーがついたんだぞ!?」

 

「ΩΩΩ<な、なんだってー!?」


 

兵士B「おお、マジだ! なんかオレ、良い感じにチャラついてる!
 ヤベェ! オレの時代キター!」

兵士C「ヴァージンピンク……処女の割れ目色……はぁはぁ……(恍惚)」

兵士A「そしてクールで知的で涼しげなイケ面の私には、
納得のブルーカラー!」

兵士B「ブルーカラーって自分でいっちゃったよオイ」

兵士C「どう考えても社畜の色なんだよなぁ」

兵士A「ふっふっふ、感謝しろよおまえら! それもこれも、
この私が撲○されてまで、上に陳情書を提出したおかげだぞ?」

兵士B「いや、お前、陳情書出す前に隊長に撲○されてたじゃん。
俺たち全員、仲良くまとめて」

兵士C「所持金半分の上、しかも労災適応外という。
ホンマ、アリシハンの警備職はブラックやでぇ」

兵士A「そ、そうだったか? いや、でもほらアレだ!
 そのおかげで、蘇生の際に、
麗しの女神『イリス・カルバドス』様に会えたではないか!」

兵士B「た、確かに! 目を開けたらそこに爆乳の女神が
『おお、兵士よ、死んでしまうとは情けないΩ』って、
優しく『良い子良い子』って!」

兵士C「司教様、マジ性職者」

兵士A「いやぁ、あの人の爆乳……もとい、
胸の中で生き返らせて貰えるなら、
所持金が半分になるなんて、安いもんだよな!」

兵士C「ボッタクリ風俗にはまった
ダメ男のセリフにしか聞こえない不思議」

兵士B「そうだ。ぼったくりと爆乳って言ったら、
この亜人の商人ちゃんもメッチャ良かったぜ」

兵士A「むぉぉぉっ!? なんと見事なハミ乳!?」

兵士B「たしか、名前は『ルクミニ・アムルット』ちゃんだったけかな? 異国訛りもキュートな、まさに『あきんど』って感じの
ロリ巨乳ちゃんだったな」

兵士C「ケモノ娘とロリ巨乳! そういうのもあるのか」

兵士B「ちなみに、オッパイに見とれてたら、いつの間にかに
毎日コーヒー1杯を100年間ガマンするだけで手に入る、
素敵な絵画のローンを組まされてたぜ」

兵士A「コーヒー1杯程度でお近づきになれるなら安いもんだな!」

兵士B「DA・YO・NE☆」

兵士C「どう聞いても絵画商法だけどなんともないぜ!」

兵士A「そうそう、そういえば我らの詰め所宛てに、
こんなステキなお便りが届いたのだが」

兵士B「なになに、なんて?
 一目惚れしました! 結婚してください!(///)
 って? いやぁ、マジ照れるなぁ」

兵士C「ちなみにワイの3サイズやったら上から順に、」

兵士A「投稿者:az様
 メッセージ内容:新作発表おめでとうございます!
今度は勇者サイド(?)なんですね。
 私もクロエさんに「がんばれがんばれ」してもらいたいです!
 ところで今作はぎん太郎先生はいらっしゃらないのでしょうか?」

兵士B「斬新! なんて斬新なラブレター!」

兵士C「きっと、奥ゆかしくも、朗らかで優しい、
天使のような美少女幼なじみが、
勇気を振り絞って投稿してくれたに違いない」

兵士A「まてーい! そこは天使のような『美少女妹』だろ!?
 ビタ1Gとも譲らんぞ!」

兵士B「はァ? わかってねーな、おまえら!
 そこは天使のような『清楚系人妻』だろJK」

兵士C「城上へ行こうぜ……久しぶりに……キレちまったよ」

兵士A「わかったわかった! それじゃあ、ケンカしないように仲良く
『奥ゆかしくも、朗らかで優しい、天使のような美少女幼なじみ
妹系清楚人妻』にするから!」

兵士B「フ、それならなんの問題もないな!」

兵士C「胸焼けしそうなほど属性てんこ盛りだけど、
逆にそこがブヒれるというエロゲ界のコロンブス!」

兵士A「では、それを踏まえての、ご質問ということだが」

兵士B「で、実際のところどうなん?
 ぎん太郎先生がご活躍する可能性は?」

兵士A「……ムゥ。それが、上に確認を取ったところ……
今回は、まはん。先生のみご活躍するとのことらしく
ぎん太郎先生の活躍をご期待していて頂いていた諸兄におかれては、
真に申し訳ない報告となってしまうが……」

兵士A「その代わり、まはん。先生一筆入魂のえっちで魅力溢れる
キャラクター達との、素敵ないちゃラブ体験に乞うご期待!
 ということで、ぜひ楽しみに待っていて頂きたいとのことらしい」

兵士B「せっかく『奥ゆかしくも、朗らかで優しい、
天使のような美少女幼なじみ妹系清楚人妻』が、
裸エプロン姿で質問してくれたのに、マジ申し訳ない」

兵士A「はぁ!? そこは『萌え袖姿の古式ゆかしいセーラー服』
でのほうが心ぴょんぴょんするだろうが!」

兵士C「『スモック姿でヒザ枕』の方が、バブみがある件について」

兵士B「良い度胸だ、おまえら……残業明けにちょっとツラ貸せや……」

兵士A「わかったわかった! それじゃあ、ケンカしないように仲良く
『奥ゆかしくも、朗らかで優しい、天使のような美少女幼なじみ
妹系清楚人妻が、セーラー服エプロン姿でよしよし良い子Ωヒザ枕』
してくれたのに、本当に申し訳ない! ということにするから!」

兵士B「期待に応えられなくて、マジ申し訳ないわ。
『奥ゆかしくも、朗らかで優しい、天使のような美少女幼なじみ
妹系清楚人妻が、セーラー服エプロン姿でよしよし良い子Ωヒザ枕』
してくれたのに」

兵士C「これからも『奥ゆかしくも、朗らかで優しい、
天使のような美少女幼なじみ妹系清楚人妻が、
セーラー服エプロン姿でよしよし良い子Ωヒザ枕』
してくれるタイプの方より、どしどしお便りキボンヌ」

兵士A「ふぅ……これで、なんとかフォローはできたろう」

兵士B「まあ、俺たちデキる男だからな。なんせ色つきだし!」

兵士A「ウム! このままランクアップすれば、
隊長をアゴでコキ使う日も遠くはないかもしれんな!」

 

「HAHAHAHAHA!!!」


 

「──────」

 

「HAHAHA……は?


 

「──────」

 

「た、たたたたた、隊長ーーー!?」


 

「ア・ヤ・マ・レ! 
モット・マ・ジ・メ・ニ・ア・ヤ・マ・レ!」

ブン!!! ドゴォ!!! ゴシャ!!! グチャッッッ!!!

 

「ぐふっっっ!?」


 
 

 

兵士達はぜんめつしてしまった!


 
 
 

 

次週「ダ○マの神殿だと思った? 残念ハロワです♪」
乞うご期待!


 
 
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