俺の顔を股間で踏みつけたまま、ヨミの身体がブルっと震える。

 びしゃ……びしゃああぁぁあ……じょろろろろろろろろろろぉ……。

【サド】
「むっ……んぐっ、ごく……んむううぅ……! むう! ごくんっ……ごくごくっ……」

 口内に流れてくる生暖かい体液を、俺はこぼさないように飲み干していく。

【ツクヨミ】
「んっ……ふっ、くっ……んふっ……んんんんっ」

 びしゅうううぅ……じょろろっ、びちゃ……びちゃちゃああぁ……。

【サド】
「ごく、ごくん……ふぅ。朝の目覚めはメイドのおしっこに限るな」

 俺は全てを飲み干して、まだ雫を垂らしているヨミの股間に舌を這わせた。

【ツクヨミ】
「んくっ……! メイドの私に後始末までしてくださるなんて、お優しいのですね」

【サド】
「ちゅば、ちゅぶっ……んぶ、れろおおぉ……後始末?
違うな。これは。より濃い味を求めての行為だ」

【ツクヨミ】
「はぁ……んっ、さすがは、ぼっちゃま。
代々続くこの由緒正しき丸城戸家の当主に相応しいお言葉……っふ」

【サド】
「んるっ……由緒正しいといえば聞えは良いが、単に古めかしいだけと言えなくもないがな」

 隅が剥がれおちた天井に視線を向け、俺は軽く肩を竦める。

 我が丸城戸家が栄華を誇ったと言うのも、今は昔のこと。

 既に世間に対する大した影響もなく、先祖代々暮らしてきた土地と、
 古ぼけてあちこちガタが来た館だけが唯一の財産だ。

 そして、現状その館にいるのは俺と、あとはメイドであるこのツクヨミの2人だけ。

【サド】
「これからも頼むぞ、ヨミ。俺には家族と呼べるような存在は……じゅるっ……
お前しかいないのだから」

【ツクヨミ】
「それはもったいないお言葉。このツクヨミ、今後も誠心誠意、ぼっちゃまのために
お仕えする所存です」